
防犯カメラの中には、ダミータイプのものもあります。
これは、外見では立派なカメラのように見えますが、実際には撮影機能は持っておらず、いわば飾り物です。
子供のおもちゃか何かでもなければ、こんなものが一体何の役に立つのかと思われるかもしれませんが、決してジョークグッズなどというような製品ではなく、明確に意味のある商品として販売されていますし実際にも利用されています。
要するに、不審者にとってみれば、本物かどうかはさておき、自分のやっていることが動かぬ証拠として残されているかもしれないと思わせるだけで十分な効果があるということです。
ダミーだと分かってしまえばこの効果は無くなってしまうわけですが、本物か飾り物かの区別がつかない状態では、そのように思わせることができるという意味で、犯罪を防止したり抑制できるのは誰もが賛成する点に違いありません。
そして、飾り物なのですから値段的には明らかに安くて済みますし、日常的にメンテナンスするとか、保守管理をしたりするような手間も、全くないわけではないかもしれませんが大幅に少なくなります。
つまりそれだけ手軽に導入できるメリットがあるわけです。
ただし万が一犯罪行為が起こってしまったような場合には、証拠となるような映像などは一切提供できないことは言うまでもありません。
ダミーであることは知られないほうが良いですから、たとえ関係者に対してであっても伏せたままにしていることもあります。